Sumiya_Yasumiのブログ

ちょっと暇つぶししていきませんか?

ちょっとだけ不思議な話 ~虫に関する不思議な話~

数年前、テレビの心霊番組を見ていたら、霊能者を名乗る人が「虫には霊が宿りやすい」というような話をしていました。

その話を聞いたとき、“あの時、もしかしてそうだったのかもしれない”という経験があります。

 

昔私の家の前におばあさんが住んでいました。

長いこと病院に入院されてその後、亡くなったそうです。

お葬式は近親者のみで執り行われたため、近所の人たちは参列することなくお墓の場所も知らされなかったそうです。

お盆の時期がきて、母がポツリと「おばあさんのお墓どこなんだろうね」とつぶやきました。

「一度お線香くらいあげたいわ」とやはりとても気になって仕方がない様子でした。

 

その日私は仕事へ行こうと玄関を出ました。

家の前には、現在は駐車場になっているおばあさんが住んでいた土地がありました。

そこを目にしながら、心の中で“おばあちゃんのお墓どこなんだろうな”と呟きました。

するとその瞬間、“一匹の蝶”が私の太ももに停まりました。

私は突然のことに驚いて身を固くして、じっとしていました。

しばらくそのまま蝶を見ていたのですが、まったく飛び立つ気配がありません。

指で軽く羽に触れても見たのですが、逃げる気配もありませんでした。

約五分程時間が経ったころでしょうか、蝶は静かに飛んでいきました。

もしかしたら、あれはおばあちゃんのなにかしらのアピールだったのかもしれません。

 

また、こんなこともありました。

 

その頃私はバス釣りが好きで、時間があるときは近くにある湖に釣りに行っていました。

釣りをひとしきり楽しみ休憩しようと、そばにあった岩の上に腰かけていました。

するとどこからか飛んできたのか“赤とんぼ”が私の肩に停まりました。

「向こうに行きな」

指でとんぼの体を軽くツンツンしたのですがまったく逃げず、「ずいぶん人懐っこいなあ」とその時は思っていました。

30分ほど私の休憩につきあうと、とんぼはどこかへ飛んでいきました。

その湖付近は事故や事件で亡くなる方も結構いたので、そういった方々の魂がとんぼの体を借りて、誰かとふれあいたかったのかもしれません。

今思うと、ちょっと切ない気持ちになります。