私の住処はパワースポット?
お立ち寄り下さいましてありがとうございます
世界中にパワースポットと呼ばれる場所があります。
日本で有名なところでは、「富士山」「出雲大社」「伊勢神宮」、海外だとアメリカアリゾナ州にある「セドナ」など数多く存在しています。
パワースポットを訪れると身体や精神に良い影響をあたえると言われています。
今日は、ひょっとして私の住んでる場所は“パワースポット?”というお話です。
数十年前に、今のところへ家族で引っ越してきました。
最寄駅から新居までの道を歩いていると、突然父が
「なんだここ」と呟きました。
見ると、一本の道、約300メートルほどの間に「教会」「神社」「お寺」が立ち並んでいました。
「すごいね、神様が集まってる場所だ」
母は答えました。
そんなことにまったく関心のない私は、ただ、そのやり取りを眺めていました。
数年前、母が私にこんなことを言いました。
「今日聞いたんだけど、○○さんのとこ、昔、神社だったんだって」
○○さんとは、私の家の目と鼻の先にお住いの方で、古くからこのエリアにお住まいの方です。
それで合点がいきました。
○○さんのお庭には小さなお社があります。
子供の頃からそれを目にしていて、「そういうお宅もあるのだなぁ」くらいに思っていました。
すると、私の脳裏に子供の時の記憶がよみがえってきました。
それは今の自宅を建築中のときです。
父に連れられ、私は建築現場いました。
その日は敷地内に浄化槽を埋める工事でした。
そのエリアはまだ下水道が通っておらず、そういった工事が必要でした。
浄化槽用の穴はかなり大きかったように思います。
穴を掘り進めていると作業員さんが
「ん?なんだこれ?」
と土にまみれた棒状のものを手にし、こちらへ向きました。
土を払いよく見てみると、それは、
“日本刀の刃”でした。
小太刀といわれるものなのでしょう。かなり錆びついて先端が曲がっており、柄の部分は腐食してしまったのか、完全になくなっていました。
刀のおもちゃで遊ぶのが好きだった私は
「かして!」と作業員さんに言いました。
手にしてみると、想像以上にそれは重く、持ち上げるのがやっとでした。
すぐに飽きてしまった私は、刀を置き、虫取りに熱中してしまいました。
しばらくして工事も終わると、父が
「あの刀どうした?」と聞いてきました。
「その辺に置いた」
私は答え、確認してみるとそれは無くなっていました。
どうも作業員さんが持ち帰ってしまったようでした。
私の住んでいる場所は、昔神社の境内だったようです。
あの“刀”は守り刀としてこの土地に埋められていたのでしょう。
神社仏閣を建てる場所は、風水でよい気が集まるところに建てると聞いたことがあります。
このエリアはよいエネルギーに満ちた土地なのかもしれません。
そう考えたほうがちょっと幸せな気分になりそうです。
ただ、
“守り刀”持ってっちゃった人、バチ当たってなきゃいいんですけど。
最後までお読みいただきありがとうございました。
【In my Life】すみや八澄